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SNSのこと - Posted by
keieikanribu
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2020/06/10
前回の記事(コチラ)で、効果的なSNS運用のためには事前準備が必要と書きました。
事前準備=初期設計というやつです。
今回は、その内の「運用方針の策定」について書きたいと思います。
運用方針の策定で行うことは、以下の5つです。
(1)SNS運用の目的(KGI:重要目標達成指標)を決める
(2)目的達成度を測るための目標(KPI:重要業績評価指標)を決める
(3)ターゲット(ペルソナ)を設定する
(4)運用するのに最適なSNSを決める
(5)「中の人」のキャラクターを設定する
ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
1. SNS運用の目的(KGI:重要目標達成指標)を決める
大前提として、SNS運用はあくまでもマーケティングの一手段に過ぎないので、運用を行うこと自体を目的としてしまっては本末転倒です。
SNS運用によって達成したい目的を明確にしましょう。
たとえば、
・自社サービスがあまり知られていないので、認知度を上げたい!
・もっと多くの人に自社ブランドへ好感を持って欲しい!
・オンラインショップもあるので、自社サイトへのアクセスを増やしたい!
などです。
注意点として、ここで決めるゴールには数字を持ち出さないようにしましょう。
また、SNS運用を行えば、自社のマーケティング課題が全て解決できる、なんてこともありません。
市場調査や営業戦略策定、広告宣伝、販売促進など、自社のマーケティング活動全体を俯瞰し、自社ビジネスにどのようにSNSを活用したいのか、という視点が重要です。
2. 目的達成度を測るための目標(KPI:重要業績評価指標)を決める
目的が決まったら、目的達成までの進捗度を測る際の中間目標となる指標を決めましょう。
たとえば、
・目的が自社サービスの認知度向上であれば、フォロワー数やSNS投稿のインプレッション数など
・目的が自社ブランドの好意度向上であれば、いいね!数やコメント数など
・目的が自社サイトのアクセス数向上であれば、URLクリック数など
といったところです。
設定する際は、「〇月までにフォロワーを〇〇人にする」「年間のインプレッション数〇〇」というように、期日や数字を明確にしましょう。
3. ターゲット(ペルソナ)を設定する
次に、どういったユーザーに情報を届けたいのか、お客さんになって欲しいのか、ターゲットのペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは「その商品・サービスにとって最も重要で象徴的なユーザー像」です。
自社にとって都合のいい理想像とならないよう、リアルな人物像を描くことがポイントです。
氏名、年齢、性別、職業、居住地、家族構成といったプロフィールはもちろん、よく見るメディアや場所、普段の過ごし方や行動例など、人物像を深く掘り下げ、具体化しましょう。
これは、使用するSNSや投稿するコンテンツを考える際にも役立ちます。
4. 運用するのに最適なSNSを決める
KGIやペルソナが明確になったら、いよいよ運用するSNSのプラットフォームを決めましょう。
有名どころでは、Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどがありますが、それぞれ特徴があります。
詳しくはまた別の機会に紹介できればと思いますが、その特徴を理解したうえで、ターゲットへのリーチや目的達成に最適なプラットフォームを選択しましょう。
5. 「中の人」のキャラクターを設定する
「中の人」とはSNSアカウントの運用者を指しますが、「中の人」のキャラクター=運用者本人、というわけではありません。
先ほど決めたターゲットのペルソナや使用するプラットフォーム、そもそもの自社のブランドイメージなどを考慮して、設定しましょう。
社員設定なのか、マスコットのような空想上のキャラクターなのか。
年齢、性別、職業、趣味、性格はどういったものか。
そんな風にキャラクターを設定することで、仮に運用者が変更になったり、複数名いたりする場合も、投稿の統一感を保つことができます。
■ まとめ ■
今回は、初期設計の中の「運用方針の策定」について書いてきました。
・何のために
・誰に向けて
・どのように
といった根本的部分を固めておくということは、何を始めるにしても重要なことですね。
SNS運用始めようかな、と考えている企業さんや担当者さんにとって、少しでも参考になれば幸いです!